今、川茸(スイゼンジノリ)が危機に瀕しています
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○銘品九州での販売について (2014年4月1日)

生産製造元の遠藤金川堂の要請により、昨年末より「銘品九州」での全ての商品のご注文受付を停止させて頂いておりましたが、状況は引き続き厳しいながらも、このたび販売可能な商品を再開させて頂くこととなりました。皆様方には休止期間中大変ご迷惑をお掛けしましたこと心よりお詫び申し上げますと共に、今後ともご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。
 川茸(スイゼンジ)について
 
スイゼンジノリは淡水の藍藻類で、かつてはその名からもわかるとおり熊本や福岡で自生し、遠藤金川堂に伝わる古文書では江戸時代の製法や秋月藩から幕府へ献上品とされていた事が記されています。そのスイゼンジノリも今では全国で福岡県朝倉市の黄金川でのみ自生し生産販売されています。遠藤金川堂では江戸宝暦年間に筑前の国屋永を流れる川でこのスイゼンジノリを発見後、「川茸」や板状に乾燥加工した「寿泉苔」として製品化し、以来今日までこの地域の特産品として販売し、大変貴重な珍味としてご愛顧頂いております。  川茸(スイゼンジノリ)
川茸(スイゼンジノリ)
 
 現状について
 

黄金川 水中のスイゼンジノリの様子
(2010年撮影)
スイゼンジノリが全国唯一自生する黄金川は、かつては地下から湧き出る水を源とする清流でしたが、30年程前から湧水量が減少し、最近では慢性的な水量減に伴い、水質の悪化等で収穫量は、最盛期に比べ10分の1程度まで減少しています。また、水量減少を補うべく地下水を電動ポンプで汲み上げていますが、その運転費用も経営を圧迫することとなり、これ以上の川の維持管理が厳しい状況となってきました。遠藤金川堂では10月には従業員の解雇を行い、廃業も視野に入れた選択に迫られています。廃業=ポンプの停止となり、水量減少、水質悪化で全国でもこの黄金川にしか自生していないスイゼンジノリに、大幅な打撃となる可能性があります。遠藤金川堂を含め黄金川でスイゼンジノリを生産販売している業者は、朝倉市に水量確保や水質改善の要望書を提出し、早期の環境改善を求めています。

[2014年4月補足]
現在皆様方のご支援の声も功を奏し、直近の問題点でもあった地下水汲み上げの為の電動ポンプの費用を黄金川保全の観点から朝倉市から助成を受けることが出来、遠藤金川堂では生産を僅かながら続けております。
また、4月にはスイゼンジノリの環境保全活動が、環境省の「生物多様性保全推進支援事業」に採択され、今までの県や市からの保全活動に加え国からの保全活動も受けることが出来るようになりました。しかしながら、黄金川の抜本的な水量や水質の改善にはまだ道半ばでございます。引き続きのご支援を頂ければ幸いで御座います。